日本食品科学工学会大会講演要旨集
Online ISSN : 2759-3843
第71回 (2024)
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[3Fp] その他食品機能
最適化栄養食が疲労・ストレス・睡眠の質に与える効果の検証
*藤井 晋太郎飯村 順中世古 拓男平野 行央正箱 尚久仲村 太志本田 佳子
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p. 298-

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抄録

【目的】最適化栄養食とは年齢や性別,生活習慣などに応じて,一人ひとりの状態に合わせて主要な栄養素がバランスよく適切に調整され,人々のウェルビーイングに資することを目指した食である.今回,疲労,睡眠の質,ストレスに不満を抱える18歳から64歳の男女,身体活動レベルI~IIIを対象とした最適化栄養食の栄養設計基準(T-001)を満たす食の毎日1食4週間摂取時の効果を検討した.【方法】疲労,睡眠の質,ストレスに不満を抱える男女100名を2群に分け,一方は従来の食生活を継続する対照群とし,もう一方は毎日1食の試験食を朝食,昼食または夕食のいずれかで摂取する介入群としたオープンラベルのランダム化比較試験を実施した.介入群では試験食の摂取以外に食事内容を規定せず,間食を含めて自由とした.試験の前後で,疲労感視覚的評価スケール,OSA睡眠質問票,STAI状態・特性不安検査,POMS2,SF-36,プレゼンティーズムスコアを測定し,有意水準は0.05を使用した.【結果】疲労関連項目において疲労感視覚的評価スケールにて介入群で改善がみられた.睡眠関連項目では,OSA睡眠質問票で評価される起床時眠気,疲労回復が介入群で改善した.ストレス関連項目ではSTAIの状態不安A項目,POMS2の怒り-敵意,疲労-無気力尺度において介入群で改善が見られた.健康関連QOLにおいてはSF-36の体の痛み,日常役割機能(精神)が介入群で改善し,プレゼンティーズムスコアも介入群で改善を認めた.【結論】最適化栄養食が疲労,睡眠,ストレスなどQOL関連項目を向上する可能性が示された.

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