日本食品科学工学会大会講演要旨集
Online ISSN : 2759-3843
第72回 (2025)
セッションID: 3Ha01
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[3Ha01-10] フレーバー物質、色素
大規模言語モデルを活用した香りのレコメンドシステムの開発について
足立 幸紀*荒木 聡一郎巳波 弘佳利根川 絢子伴場 達朗藤原 聡
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抄録

【目的】香りは生活に欠かせないものであるが,主観的な要素が強く,抽象的で定量化できないという特徴がある.そのため,見えない香りを伝達する手段として,多くの場合『言葉』に依存している.熟練した調香師は今までの経験や知識からお客様の好みとイメージを両立させた香りを提示することが可能であるが,調香師の経験知やノウハウを一般化することが難しく課題となっていた.本研究の目的は,こうした課題を解決する手段を提供することであり,さらには香りを的確な言語表現あるいは数値情報に変換することにより,その応用的利用方法を格段に進歩させることにある.【方法】【結果】今回,我々は大規模言語モデルを活用した新たな香り提案方法の開発検討を行ない,その結果,香りに関する言語表現から対応する香料を推定することが可能となるシステムを構築した.つまり,熟練の調香師が選定するように,目指す香りを誰でも容易に選ぶことが可能となった.また,同システムには,なぜそれを選んだか,どこが良かったか等の選定理由を提示する機能を実装することができた.こうした成果は,言語を通じた人間同士の意思疎通,特に感性に関わる部分のすり合わせを補完できる可能性を示唆しており,食品産業において,これまでにない大きな価値を生むものと考えられる.食品香料は,香りを付与することで,加工食品の美味しさを支える役割を担っており,食品問題やフードロス,高齢化などの社会課題に対する貢献が期待されているため,本稿技術は,こうした社会課題の解決にも大きく貢献することが期待される.

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© 2025 公益社団法人 日本食品科学工学会

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