抄録
本研究は,顔の性的二型性とコントラスト操作が魅力・健康感・性的二型性印象に及ぼす影響を検討した。男女の顔写真を用い,眉・目・鼻・口の各部位のコントラストを個別に高・低・無操作の3条件で調整し,形態的性的二型性の高低との組み合わせで刺激を作成した。女子大学生38名が,各顔に対し魅力・健康感・性的二型性を評価した結果,女性モデルでは形態的性的二型性の高さが一貫して魅力と健康感を高めた一方,男性モデルではその関係が明確でなかった。口部位のコントラスト操作は女性モデルの健康感評価に影響した。さらに構造方程式モデリングにより,女性モデルにおいては性的二型性が健康感を介して魅力を高める間接効果が確認された。男女で異なる印象形成の過程が示唆された。