日本接着学会誌
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研究論文
表面波による割裂接着縦手のき裂進展評価
水口 義久山野 孝寛高津 正治小山田 隆信
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2000 年 36 巻 1 号 p. 10-16

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抄録

一液中温硬化型エポキシ樹脂系接着剤 (セメダイン㈱: EP-108型) を用いた接着層厚さが異なる割裂接着継手を用い,これらの接着継手が破壊するまで引張荷重を作用させながら,接着層に表面波を入射させた。この時得られた探触子先端から接着層前部までの往復伝搬時間変化率と接着層前部の負荷時と無負荷時のエコー高さ比より,接着継手のき裂進展挙動を調べた。割裂接着継手に発生するき裂は,往復伝搬時間変化率が大きく変化する時およびエコー高さ比が約60%以下になった時に発生する。 割裂接着縦手のき裂発生時の引張荷重および破断荷重の大きさは,接着層が厚くなるに少しずつ減少していく傾向にある。 接着層のき裂は破断荷重の約90%以上の荷璽 で発生する。 また,接着層の破断面は最初に界面破壊を生じ,その後凝集破壊を生ずる。

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© 2000 一般社団法人 日本接着学会
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