日本接着学会誌
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技術論文
ポリイソブチレン/ポリブチルアクリレート界面 における相互拡散
河辺 雅義林 圭治片山 茂
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2000 年 36 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

ポリイソブチレン (PIB)/ポリアクリル酸ブチル (PBA) 界面について FTIR-ATR 法を応用し,in-situ にて50℃×936時間まで追跡を行い,粘着剤分子量による相互拡散 (レプテーション) 速度の違いなどを解析した。PIB 分子量による拡散挙動の違いが明確に確認できた。 拡散量は時間の3/4乗に比例し,拡散時間は分子量の1.2乗~1.5乗に比例した。 そして,時間と分子量の関係は分子量10K 以上と以下で2本のグループに分かれ, 10K 前後に PIB の臨界分子量が存在することを示唆した。 これらの関係は PIB/PBA 界面における PIB のレプテーション挙動を支持した。FTIR-ATR 法を用いた界面拡散検証方法は粘着付与剤や可塑剤など各種添加剤の拡散挙動解析にも幅広く応用することが可能であり,粘着剤設計にとって有用な実験方法であることが確認できた。

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© 2000 一般社団法人 日本接着学会
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