抄録
ポリイミド-ポリシロキサン共重合体はランダムブロック共重合体であり,ハードセグメントとして芳香族ポリイミド鎖を,ソフトセグメントとしてポリシロキサン鎖から成り,高機能接着剤や高機能コーティング剤として用いられている。今回,AFM位相検出モード(Phase Detection Mode)を用いた表面の動的粘弾性特性の観測から,サブミクロンレベルにおける各セグメントの分布状態について考察した。その結果,塗膜表面の各セグメント相は,シロキサンが増加するにつれて,シロキサン相の結合が進み,連続相と分散相の区分がつけにくい柵造になっていることが分かった。また,ポリイミド-ポリシロキサン共重合体塗膜の表面形状は,数ナノメーターレベルでの凹凸が観測され,ポリシロキサンブロック鎖長およびシロキサンブロック含有率により異なっていた。