日本接着学会誌
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技術論文
液化木材を基材としたポリウレタン系接着剤による木質ボードの調製
市瀨 英明古川 睦久
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2008 年 44 巻 7 号 p. 252-257

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抄録
近年,木材の液化技術,さらにはその液化物を基材とした樹脂の合成技術は,木質系バイオマスの有効活用策として期待を集めている。そこで,ヒノキ間伐屑を硫酸触媒存在下,ポリエチレングリコールにて加溶媒分解し,得られた液化木材の特性を評価した。液化反応時間30分ですでに木屑仕込み量の85%余が液化しており,その後,92.4%に達した。また,液化木材の水酸基価は,液化反応時間の経過とともに低下した。液化木材を基材としたポリウレタンを接着剤,建設発生木材のリサイクルチップを骨材として木質ボードを調製した。その特性を曲げ強度,曲げ弾性率,および吸水厚さ膨張率の観点から評価した。その結果,液化木材をポリウレタン接着剤の基材とした木質ボードにおいて,その曲げ強さは,液化木材の液化反応時間が短いほど,強い傾向にあった。しかし,曲げ弾性率,吸水厚さ膨張率は,液化反応時間に依存しなかった。
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© 2008 一般社団法人 日本接着学会
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