日本接着学会誌
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研究論文
ポリビニルアルコール繊維シートによる木質材料接合部の保護技術の開発(Ⅰ)
柳川 靖夫川井 秀一林 知行
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2008 年 44 巻 8 号 p. 288-298

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抄録
屋外環境下で使用される集成材等木質材料の接合部を,ポリビニルアルコール繊維シート(PVA-S)で保護する技術開発を行った。木材(スギ材)とPVA-Sとの接着に2液型のエポキシ樹脂接着剤を選択したところ,低い圧締圧力で接着した場合であっても高い接着耐久性を示した。また同接着剤は,各種の木材保存剤で処理されたスギ材とPVA-Sとの接着においても,接着耐久性の顕著な低下は観察されなかった。エポキシ樹脂接着剤が含浸・硬化したPVA-Sは高い耐水性を示し,またPVA-Sは木材よりも高い強度を備えていることから,PVA-Sを接着して保護されたスギ集成材は,乾湿繰り返し試験において,保護された部分の寸法変化が減少し,また割れや接着はく離の進展はPVA-Sにより抑止された。さらに,PVA-Sを接着したスギ集成材を2年間もしくは4ヶ月間屋外に暴露して割れや接着はく離の発生,および集成材の内部含水率の変化を調べたところ,割れや接着はく離はPVA-Sで保護された部分では発生せず,またPVA-Sの接着により内部含水率の増加が抑止された。
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© 2008 一般社団法人 日本接着学会
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