抄録
再生可能資源である天然油脂を基盤とした有機-無機ナノコンポジッ卜(グリーンナノコンポジット)を合成し,その特性評価を行った。有機修飾クレイ存在下にエポキシ化天然油脂の熱処理により架橋反応を行い,複合材料を作製した。X線構造解析やTEM測定により得られた硬化物はクレイ層間に油脂成分がインターカレーションし,油脂マトリックス中にクレイがナノレベル分散した描造であることが確認された。また,動的粘弾性測定やTG測定の結果から油脂単独硬化物と比較し,クレイ添加による補強効果が示され,ガラス転移温度や熱分解温度が向上したことがわかった。さらに本ナノコンポジットを900℃において焼結処理を行ったところ,多孔構造を有するセラミック材料が得られた。