2018 年 54 巻 9 号 p. 331-335
一液性湿気硬化型シアノアクリレート接着剤の接着強度の向上について検討した。単純重ね合せ継手を用いて,接着剤が硬化した後,加熱を行い,加熱温度及び加熱時間が接着強度に及ぼす影響について調べた。さらに,加熱によって変色した破断面の表面色を定量的に測定し,接着強度との関係について調べた。被着体は一般構造用圧延鋼材SS400 とし,接着面の表面性状を一定とした。接着時と硬化時の湿度は一定とし,十分接着剤が硬化した後,加熱した。その結果,常温で硬化した後,加熱を行うことで接着強度は上昇する傾向が見られた。しかし,加熱時の温度が高すぎる場合,接着強度は低下する傾向が見られた。また,破断面の表面色を測定することで接着継手のおおよその強度が予測可能であることを示した。