2020 年 57 巻 2 号 p. 44-50
分子量の異なる2 種類の両末端グリシジルエーテル化ポリオキシテトラメチレングリコールE-PT (Mn=870:6ET,Mn=2016:20ET) を所定の重量比でブレンドした併用E-PT を,ビスフェノールA 型ジグリシジルエーテル( DGEBA) に所定量添加し,三級アミン系触媒型硬化剤で硬化したエポキシ硬化物の諸物性を測定し,その添加効果及びE-PT の併用効果を検討した。その結果,接着物性( はく離及びせん断接着強さ) は,5/5 併用系の20phr で他の系よりも大幅に増大し,両者を併用する効果が認められた。併用系の曲げ物性及び破壊靭性値に関しては,分子量の低い6ET の併用比が高い系ほど高い値を示すとともにその最大値は高添加量側に移動し,併用比と明確な相関を示した。 破壊面のモルフォロジー観察において,破壊靭性値は微細な粒子を有する海島型のミクロ相分離構造で,接着強度は粒子が合一した丸みを帯びた凹凸を示す破壊面で,それぞれ高い値を発現することを確認した。 この様に,併用比及び添加量によって異なるモルフォロジーを示し,その結果,諸物性の発現に大きな影響を及ぼすことを認めた。