2021 年 57 巻 9 号 p. 363-369
アミド構造を持つエポキシ樹脂( DGBA) を 4,4’-ジヒドロキシジフェニルエーテル( DHDE) と反応させ
て得られる硬化物の物性を評価した。DGBA は202.9℃の融点を持つ結晶性の硬化物を与え,ジフェニレン
エーテル構造のエポキシ樹脂( DGDE) の硬化物の融点よりも 15.5℃高くなった。また,DMA測定における
DGBA 硬化物のTg は133.2℃であり,DGDE 硬化物に比べて37.3℃高い値を示した。さらに,ガラス状態
のCTE は2.7 × 10-5 °C-1 と大幅な低熱膨張性を示すとともに,熱伝導率は0.29W/m・K であり,ビスフェノー
ルA 型樹脂に対して1.45 倍の値を有していた。