日本接着学会誌
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解説24.高分子合成・反応における最近の進歩
(8) 置換ポリアセチレン-精密重合と高次構造の制御
三田 文雄曽川 洋光
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2023 年 59 巻 1 号 p. 25-33

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抄録

置換ポリアセチレンは光電気機能を示す有用な機能性高分子であり,対応するアセチレンモノマーの遷移金属触媒重合により合成される。モリブデンやタングステン等の前周期遷移金属触媒は,一置換および二置換アセチレンモノマーを重合し,メタセシス機構により,主鎖二重結合の立体(シス・トランス)が制御されていない置換ポリアセチレンを与える。一方,ロジウムやパラジウムの等の後周期遷移金属触媒は,一置換アセチレンモノマーを重合し,配位挿入機構により主鎖二重結合がシスに制御された置換ポリアセチレンを与える。幾つかの金属触媒は置換アセチレンモノマーをリビング重合させ,分子量が制御された,分散度の小さい置換ポリアセチレンを与えるほか,鎖末端に官能基を有する置換ポリアセチレンの合成やブロック共重合体の合成を可能にする。ポリアセチレンに光学活性な置換基を導入,あるいは光学活性化合物を共存させることにより,外部刺激応答性や不斉増幅現象を示す一方向巻き優先の動的らせん構造を誘起できる。らせん置換ポリアセチレンは光電気材料,センサー,キラル認識材料,ポリマー触媒等への応用展開が期待される。

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© 2023 一般社団法人 日本接着学会
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