2023 年 59 巻 1 号 p. 17-24
一般に固体の一部を液体に浸漬させると,接触線近傍の液面が上昇しメニスカスが形成される。低粘度液体において,メニスカスの形成が固体の表面形状に強く依存することが知られているが,粘着剤の主成分である粘弾性体を用いて研究した例は少ない。そこで本研究では,粘弾性体( 高粘度液体) であるブタジエンオリゴマーが形成するメニスカスが固体表面の形状および曲率から受ける影響について,理論計算と実験の双方から検討した。その結果,低粘度液体と同様に固体表面の曲率が大きくなると,メニスカスのサイズがその曲率程度に制限されることがわかった。ラプラス圧をもとに算出した理論式は実験結果と比較的よい一致を示し,高粘度液体においても適用できることを明らかにした。