抄録
本稿では、新たな価値を持つプロダクトやサービスを創出することを目的に、ワークショップや人間中心設計を応用したデザインプロセスについて述べ、創出したコンセプトに基づく「影を着替えるシステム“Chameleon”」の特徴について述べる。
Chameleonとは、自分の影を思いのままに着替えるというコンセプトを具現化したシステムである(図1)。Chameleonは、ウェアラブルなプロジェクターとスマートフォンを組み合わせたシステムであり、好みの静止画や映像を自分の新たな影として地面に投影し楽しむことができる。また、複数人での利用シーンとして投影した互いの影を重ね合わせることで、インタラクションを楽しむこともできる。