抄録
本作品は、人形劇、音楽ライブ、映像を組み合わせた参加型エデュテインメント・コンテンツである。人形劇単体としての上演だけでなく、プログラミング系のワークショップやイベントでのメインコンテンツへの導入などのツールとして組み込むことも想定し、基本的なストーリーを分割したり組み変えたりすることで、他のコンテンツやイベントとの組み合わせが可能である。人形(リアルパペット)とバーチャルパペットの掛け合いが特徴で、ストーリーも観客の参加によって構成的に変化する。バーチャルパペットを含め劇の展開に「Scratch[注1]」を利用しているので、子どもたちがこのコンテンツをヒントにプログラミングに取り組むことができる。また場所を選ばず上演できるよう、最小限のスタッフと機材で移動が可能だ。開発については、最初の着想からプロトタイピングを繰り返し、上演を通してバージョンアップしながら進めてきた。