2018 年 4 巻 1 号 p. A_80-A_87
「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」が制定されたことを受け、自転車専用通行帯の整備が進められている。そして、その路面着色方法については、基本的な整備方針は示されているもののそれ以外の整備も可能としており、実際に全国で様々な路面着色方法が検討、実施されている。そこで本研究では、自転車利用者に対するドライバーからの視認性を確保しつつも景観にも配慮した自転車専用通行帯としていくことが望ましいと考え、路面着色方法の違いが自転車専用通行帯の景観評価と自転車への視認の程度に及ぼす影響を検討した。塗装色、自転車専用通行帯幅員、着色形態、進行方向矢印の 4 要因に着目し、ドライビングシミュレータによる走行実験を通じて、各要因が景観評価および自転車への視認の程度に及ぼす影響を明らかにしている。