2021 年 27 巻 1 号 p. 1_128-1_133
本作品は、会場における対面の参加者でもオンラインの参加者でも、同じようにファシリテータや学生スタッフと一緒に楽しむことのできる、対面とオンラインの融合を目指した次世代型オンラインワークショップである。音が伝わる仕組みからアナログとデジタルの違いを、紙芝居による解説や蓄音機で音を出す実験の映像を通してレコードの歴史とともに学び、アナログでの音の記録や音の出る仕組・原理への理解を深める。そしてフォノシートプレイヤーの工作キットを組み立て、自らの手でフォノシートを回しながらプレイヤーからの音を聴くことで、音が出る仕組みや楽しさを体験する。さらに、コロナ禍において実際に物事を体験する機会が少なくなった子どもたちのために、オンライン参加でも質問に対して実演で答えることなどにより、対面に近い体験ができる次世代型オンラインワークショップとして実施した。