2023 年 47 巻 1 号 p. 79-93
本研究は、特別支援学校 (知的障害) の担任チームの協働を促進するため、教員間の実態把握の相違を確認し合う「協働アセスメント」と、放課後に担任が事例検討を短時間で行う「5分間ミーティング」を実施し、その成果と課題を実践的に検討することを目的とした。アクションリサーチを研究手法とし、研究協力校の実践に関与しながら研究を実施した。研究協力校は28学級を有する知的障害を主な対象とした特別支援学校1校であった。研究期間に、協働アセスメントを1回、5分間ミーティングを13回実施した。教員を対象にした事後アンケートの結果、協働アセスメントは担任の実態把握を深めること、5分間ミーティングは事例検討対象の子ども、担任のチーム・ティーチング、学級単位の授業作りの質に影響を与えることが示唆された。