障害科学研究
Online ISSN : 2432-0714
Print ISSN : 1881-5812
資料
通級による指導を受ける児童生徒の「指導に対する意識」と担当者の「指導の内容」に関する研究
伊藤 由美柘植 雅義
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 47 巻 1 号 p. 63-78

詳細
抄録

通級担当者によって自尊感情が低いと推測された児童生徒が、指導を受ける中で、効果や変化を感じるに至った過程を明らかにするため、14名の児童生徒とその通級担当者に面接調査を行った。M-GTAで分析を行った結果、【指導前の印象】【指導中の印象】【担当者への信頼感・安心感】【指導への必要感】【他者との交流】【心理的な変化】【対人関係の変化】の7つのカテゴリと29の概念から成る関連モデルが生成された。指導前に持っていたネガティブな印象は残しつつも、担当者への信頼感や安心感の基で指導を受ける中、心理的な変化や対人関係の変化につながっていくという過程が見出された。本研究の結果、児童生徒が語ったポジティブな内容は、通級担当者が指導上大切にしている内容と概ね一致していた。また、指導の内容は、自己評価や自尊感情といった自己概念の評価に影響を与えていることが考えられた。

著者関連情報
© 障害科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top