アロマテラピー学雑誌
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ISSN-L : 2189-5147
研究ノート
ドライマウス症例に対するアロマテラピーの効果に関するパイロットスタディ
小谷 泰子 神保 太樹
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2016 年 16 巻 2 号 p. 37-41

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抄録
口腔不快感,嚥下障害,構音障害,齲蝕や歯肉炎の多発などを引き起こすドライマウスの治療は保湿剤の使用など対症療法が多いものの,唾液の役割を考えると唾液分泌量を増加させる方法が望まれる。唾液量の増加効果を持つ精油を用いたアロマテラピーにてドライマウスが軽減するかどうかを,9例のシェーグレン症候群症例を含む20症例(64.3±10.8)を対象に検討した。その結果,アロマテラピー後に唾液分泌量が増加した症例,口腔不快感およびストレスの指標となる唾液中のアミラーゼが減少している症例が認められた。今後,アロマテラピーの適応や長期的な使用に伴う効果を検討する必要があると考えられた。
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© 2016 公益社団法人 日本アロマ環境協会
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