発達支援学研究
Online ISSN : 2435-7626
通級指導教室担当と保健師の連携による相談活動の取り組み
早期からの継続的なアセスメントを通して
亀田 良一
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2024 年 4 巻 2 号 p. 67-71

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抄録
アセスメントは、心理検査等のフォーマル・アセスメントだけでなく、セミフォーマル、インフォーマルな情報も加味し、包括的に進めることが大切である。特に、時間軸に沿って発達的な観点を踏まえた「線」でのアセスメントや、生活の様々な場面での関係性に関する「面」でのアセスメントが求められる。これらのアセスメントを一人ですべて担うことは難しく、多職種連携による包括的・継続的なアセスメントが必須である。みなかみ町では、保健師が中心に運営する早期支援の事業に通級指導教室の担当が参画したり、教育委員会の事業に保健師が積極的に関わったりし、町全体として早期からの相談や支援に当たっている。これらの事業を通して、通級指導教室担当と保健師とが“顔の見える存在”として、日常的に連携しながら相談活動が効果的に行われている。
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© 2024 日本発達支援学会
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