抄録
河川水中のマイクロプラスチックの実態把握を目的として,2023年度から2024年度にかけて愛知県内の主要3河川で調査を行った.調査は,環境省の「河川・湖沼マイクロプラスチック調査ガイドライン」に基づいて実施し,マイクロプラスチックの個数密度は新川が平均14.4個/m3と3河川のうちで最も高く,続いて矢作川が5.9個/m3,豊川が1.0個/m3であった.マイクロプラスチック個数密度と流域背景情報を比較したところ,人口密度及び市街地率は正の相関が,森林比率は負の相関がみられ,特に調査地点近傍の流域背景情報の影響をより強く受けていると考えられた.また,各河川で採取されたマイクロプラスチックの形状を比較すると,繊維状が最も多く,フラグメントと合わせるとすべての河川で8割以上を占めていた.「繊維状」とそれ以外の「フラグメント等」で分けてマイクロプラスチックの色,種類,サイズ分布を解析したところ,形状ごとに特徴的なパターンが見られた.