抄録
これまで研究例の無い大口径垂直狭隘環状流路の下部密閉系CCFL-限界熱流束発生機構を明らかにし、軽水炉シビアアクシデント時における狭隘環状流路内での限界熱流束実験的に調べ、軽水炉安全性の向上に貢献することを目的としている。これまでに、流体にR-113を用い垂直狭隘環状流路内対向気液二相流の限界熱流束について調べてきた。本報では、流体を水とした場合の結果について述べる。 実験は円筒形銅ブロックを用い、流路間隙は0.5, 1.0, 2.0mmの三種類である。流路下端が閉じられた場合(下端密閉系)、液が下端から排出される場合(下端排出系)の2条件について実験を行った。尚、実験装置内圧力は0.1MPaとして行った。qCHF, qEXCともに下端密閉系の場合より下端排出系のほうが小さいがその差は小さい。本実験の対向流状態におけるqCHFは間隙が狭くなるほど小さくなっている。qCHFとqEXCの差は間隙が広くなるにつれて大きくなっている。qEXCはR-113の値より大きく、門出の相関式の値と同傾向にあるものの値はかなり小さい。