抄録
理系研究室における卒業研究および修士論文研究は、学生を研究業績をあげるための労働力としてつかっているという穿った見方をされる傾向があった。しかしながら、これまで卒業研究そのものが学生にとってどのような教育効果を及ぼすのかについてあまり評価されることはなかった。金沢大学等における調査研究から卒業研究が学生の資質や能力の向上に大きく貢献していることがわかっており、大学院の今後のカリキュラム改革につなげていく意味でも、卒業研究の教育効果を客観的・定量的にとらえ直してみる必要がある。本研究では、卒業研究への取り組みの直前(10月)と直後(2月)にアンケート調査を実施し、卒業研究の教育効果について分析・検討することを試みた。