抄録
ナトリウム冷却高速炉のナトリウム中の核分裂生成物であるCs-137は、高速炉廃止措置におけるナトリウム処理及び原子炉解体時の被ばくの増加、更には、ナトリウム処分費用の増大の原因となる。このため、Cs-137の除去方法の開発として、β”-アルミナを用いてCs除去試験を行い、精製されたナトリウム中のCs濃度をIPC-MSと放射化分析により求めた結果、104から 106と高い除染係数を得た。これにより、β”-アルミナがナトリウム中から Cs-137を除去する材質として、極めて有望であることが立証された。今後、これを用いた設備の実用化を図ることは、被ばく低減、ナトリウム処分費用の削減に極めて有効である。