抄録
レーザー・プラズマ電子加速器は超小型であり超短バンチを発生できることから様々な分野への応用が期待されているが、準単色電子を得るための条件が厳しく、初期電子を背景プラズマから偶然拾い上げている現在の方法では20-30%の確率でしかない。問題であった安定性(再現性)の解決策としてプラズマ中でのレーザーパルス衝突法が良い成果を挙げている(LOA;仏)。他の方法としてプラズマ密度の急激な跳びの部分でのプラズマ波の破壊の利用も提案されており、レーザーによる加熱で発生する衝撃波の先端部の利用が試みられている(東大、他)。我々はできるだけ単純なシステムを目指して、複数のレーザーパルスを使わずに密度分布を制御したガスジェットによって準単色電子の発生率を100%にすることを試みるために、電子バンチからのトムソン散乱によるX線パルスを利用(スペクトル計測やポンプ・プローブ光源)に適したガスジェット・ターゲットおよび周辺装置の設計を進めている。