抄録
原子炉,核融合炉では,種々の機能性金属酸化物が使用されている.照射環境下においては、材料中に照射欠陥が生じ,機能が変化する.そのため欠陥生成のメカニズムを理解することが重要であり,既往研究では,その温度依存性が示唆されている.これまでにMgOを対象として弾き出しエネルギー閾値の温度依存性を評価した.その結果,0 Kと300 Kでは閾値に明確な違いが現れる一方で300 K~900 Kの間では閾値や弾き出し確率に大きな差異が生じないことを確認した.今回はLi2Oを対象として分子動力学法を用いて弾き出しシミュレーションを行い,MgOとの比較を行った.