日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: I45
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イメージングプレートを用いたNCT用線質弁別二次元分布測定法の開発
*田中 憲一櫻井 良憲遠藤 暁高田 純
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
本研究の目的は、中性子捕捉療法において重要となる放射線成分(熱・熱外・高速中性子及びγ線)を弁別して二次元分布を測定する手法の開発である。この一環として、イメージングプレート(IP)を用いて上記の各成分を選択測定するための、増感材の材質と厚みを検討した。
方法としては、IP(富士フィルム社SR)へのエネルギー付与をPHITSコードで計算した。照射場として、2.5MeV陽子による7Li(p,n)中性子を20cm厚さの重水で減速した場合を想定した。
その結果、厚さが1mm、材質が10及び50wt%<SUP>10</SUP>B入りエポキシ並びにグラファイトで、全エネルギー付与に対する熱及び熱外中性子並びに高速中性子の寄与がそれぞれ28、48、98%となった。高速中性子は、1mm厚エポキシで寄与2%と、弁別が困難な途中結果が得られている。Biなどのγ線遮蔽材の併用を視野に、改善のための検討を続けており、経過を報告する。
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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