抄録
高速点火慣性核融合は、ナノ秒の爆縮レーザーで高密度に圧縮した燃料コア・プラズマに対し、ピコ秒の超高強度レーザーを用いて発生させた数MeVの傾き温度を有する高速電子流による加熱を行い、核融合反応数を増大させる手法である。
核融合反応数の計測は従来、固体のプラスチックシンチレータと光電子増倍管を組み合わせた飛行時間計測型の中性子計測器を用いて行われてきたが、高速点火実験では高速電子由来の数MeV以上の高エネルギーX線がシンチレータに多数入射し、中性子計測上の障害となっていた。
本講演では、中性子計測の阻害要因となっていた高エネルギーX線検出時の遅発光成分を酸素消光した液体シンチレータを用いることにより抑制したシンチレーション検出器を用いた中性子計測器開発に発表を行う。