糖尿病学の進歩プログラム・講演要旨
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セッションID: ES-1-2
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イブニングセミナー1 心血管疾患を防ぐための糖尿病治療戦略
インスリン抵抗性と心血管疾患
*佐藤 譲
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抄録
 近年の日本人の死因の約30%は冠動脈や脳血管の動脈硬化による大血管障害であり、さらに増加しつつある。大血管障害の危険因子は高血圧、脂質代謝異常、高血糖、肥満、喫煙、加齢、男性などであるが、これらの多くにインスリン抵抗性が関与している。肥満、特に内臓脂肪型肥満ではインスリン抵抗性が増強し、インスリン抵抗性は耐糖能異常、高血圧、高中性脂肪血症などから構成されるメタボリックシンドロームを形成して動脈硬化を促進し、冠動脈疾患や脳血管疾患の発症リスクを高める。逆に、肥満の解消や薬剤によるインスリン抵抗性の軽減は動脈硬化の危険因子を改善して、大血管障害を減少させる。本講演ではインスリン抵抗性と心血管疾患の関連やインスリン抵抗性の治療による心血管疾患の予防などについて最近の話題を紹介する。
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© 2005 日本糖尿病学会
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