抄録
糖尿病などは、現在多くの患者が罹患し、国の財政面でも影響力のある疾患であり、その対応として、検査治療方針が今後、一定の思案の中に組み込まれていくことが予想される。そのような目的で、「DRG/PPS(Diagnosis-Related Group/Prospective Payment System)対応臨床検査ガイドライン」第一次案が1999年に出版され、毎年改訂を繰り返し、2003年が発刊された。
日本臨床病理学会(現日本臨床検査医学会)と厚生省(現厚生労働省)の研究班の共同作業で、DRG/PPSに対する臨床検査の使い方のガイドラインの作成を行っている。
平成10年に日本臨床病理学会では「日常初期診療における臨床検査使い方小委員会」を発足させ、現状のニーズに応える医療効率を意識した実践的な臨床検査の使い方のガイドラインを確立することにした。現在、糖尿病を含め38疾患に対して医療の標準化に向けて診療群別、臨床検査のガイドラインが提示されている。
日本臨床検査医学会の編集の下、DRG/PPS対応臨床検査のガイドライン(第三次案)が提示され、糖尿病についてのガイドライン、包括支払制度の下での検査のあり方がどのように検討されているかを示す。具体的には、その中には、1.「確定診断に要する検査」、2.「病型や合併症の診断」及び3.「フォローアップのための検査」が記載され、検査の方向性が成り立っているかを要約し、今後の包括医療の中での糖尿病検査のあり方を述べる。
また、2004年4月よりの診療報酬改訂に伴うHbA1c及び尿中微量アルブミンの包括化についても一部触れ、概略を説明する。