東アジアへの視点
Online ISSN : 1348-091X
【査読付き投稿論文】国内主要都市におけるSDGsの取り組み状況と課題-北九州市・横浜市・さいたま市の比較とSDGs推進にむけた方向性-
田代 智治
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2020 年 31 巻 2 号 p. 50-70

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抄録

 「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」とは,2015 年9 月の国 連持続可能な国際サミットで全会一致で採択された「我々の世界を変革する持続可能な開発 のための2030 アジェンダ(行動計画)」の中核をなす世界的開発目標である。現在日本では, 内閣官房に推進本部が設置され(本部長:内閣総理大臣),関係省庁の連携および政府,地 方自治体の協力関係の下で,官民一体による推進が積極的に図られている。しかしながら一 方で,SDGs の実行段階における障害として,①多すぎる目標,②理解が容易でない,導入 方法がわからない,③法的拘束力がない,指標のためのデータの未整備,などの問題点が指 摘されている。  以上の背景から,今後,多くの自治体がSDGs 推進の際に求められる方向性について明ら かにすることを目的に,本稿では,SDGs を積極的に推進する国内主要都市である北九州市, 横浜市,さいたま市におけるSDGs 推進体制の状況や取り組みについての調査を実施した。 また,自治体が構築するSDGs 推進体制に対して企業がどのように応え,具体的な取り組み によって成果をあげているかといった点にも注目し,企業の取り組みの状況についても調査 した。以上の調査から比較検討を行い各自治体が構築するSDGs 推進体制を含めたSDGs へ の取り組み状況の成果と課題を整理した上で,SDGs 推進にむけた方向性についての簡単な 提言を行いたい。

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© 2020 公益財団法人 アジア成長研究所
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