抄録
ストリームライン法は流れの振る舞いを可視化する最も一般的な方法である.ストリームライン法による効果的な可視化のためには,ラインの配置が重要であり,これまでに均等配置法や流れの特徴を考慮した配置法が提案されている.これらの手法で可視化される領域は,主に流れ場に依存しており,ユーザにより異なるはずの重要領域が考慮できていない.そこで本論文では,流れを観察する際の視線情報からユーザの意図を反映するストリームラインの配置法を提案する.視線情報を用いることで,ユーザは意識することなく,興味のある領域が描かれた可視化結果を得ることができる.