抄録
自然な変形物のアニメーションを得るためには,物理シミュレーションなどの手法が用いられる。しかしながら,ユーザの意図する動きをシミュレーションを用いて得るためには,複雑な初期パラメータの調整が必要であり,実際の映像制作に活かされることは少なかった。そこで本論文では,ユーザが形状を制御することのできる弾性体のアニメーション手法を提案する。キーフレームで指定された形状情報を用い,物理法則に基づいた物体の変形を制御することができる。また,これを実現するために有限要素法を用いた新たな形状補間手法を開発した。これらの制御手法により,自由度の高い自然なアニメーションを生成することが可能である。