主催: 画像電子学会
共催: 大阪工業大学, 社団法人 情報処理学会
近年の形状モデルの表面の凹凸を保持する変形手法は3Dキャラクタのポーズを変えるような変形で有効である。しかし、代表的なサーフェスベースの手法は、頂点数の多い形状では計算コストが高く、インタラクティブに操作することができない。本稿では、頂点数の多い形状の詳細を保持しつつ、高速に変形を行う手法を提案する。提案法は移動最小二乗法に基づいて適切な座標変換を導出する、既存の2次元変形手法を拡張する。元の手法は高速ではあるが、変形に用いる制御グラフが空間全体に渡って影響を持つため、変形が局所的でない。そこで提案法では、形状の頂点と、その変形に用いる制御グラフの部分グラフとを、明示的に対応付け、変形を局所化する。さらに、この手法は並列化に適しており、GPUを用いて複雑な形状を高速に変形できることを示す。