日本建築学会論文報告集
Online ISSN : 2433-0027
Print ISSN : 0387-1185
ISSN-L : 0387-1185
2023 一層建築物に於ける桁材及び床版変形の横力分布に及ぼす影響 : 床版変形による桁行方向ラーメンの負担剪力及び柱の捩れモーメント(対称構造物の場合)(構造)
山田 孝一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1958 年 60.1 巻 p. 321-324

詳細
抄録
有壁無壁のラーメンより構成されている建物に地震力の如き水平外力が作用する時、有壁ラーメン間の床版は水平方向に曲げ及び剪断変形をなす結果、垂直架構間の横力分布は剛床仮定によるものと大変に異なつてくる場合がある。そこで、既論に於いては、一層建築物の場合で、上記床版変形が、桁行方向(震力の作用方向と垂直な方向)ラーメンの抵抗、柱及び梁行方向壁体の捩り抵抗等により如何程拘束され、その結果横力分布が如何に変化するかについて理論的解析をした。本文では、反対に、床版変形により桁行方向ラーメンには如何なる剪力が生じ、且つ、柱及び梁行方向壁体には如何なる捩りモーメントが生ずるかを一層建築物について理論的に解析し、既論と同一の構造物(対称形)についての数値計算をなし、それらの大きさを量的に把握したものである。
著者関連情報
© 1958 一般社団法人日本建築学会
前の記事 次の記事
feedback
Top