日本建築学会論文報告集
Online ISSN : 2433-0027
Print ISSN : 0387-1185
ISSN-L : 0387-1185
2106 コンクリート杭振動に対する基礎実験(構造)
石崎 溌雄川村 純夫渡辺 清治角田 智彦
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 66.1 巻 p. 629-632

詳細
抄録
実験の対称となつた杭基礎型式は、1.杭2本をハの字型に打つた斜杭型式のもの、2.杭1本を垂直に打込んだ直杭型式のもの、3.1.と同様斜杭型を杭4本について行つたもの、4.1本を垂直他の1本を斜に打込んだ型式のもの、5.杭1本を斜に打込んだもの、以上五種類の杭基礎で実験を行つた。杭は一応支持層と考えられる砂礫層迄打込まれ、杭の反力としては支持杭としての考えが適周きれる。一般に振動に対して斜坑が有効であるとされているが、本実験においては諸種の杭基礎型式に対して、一定加振力によつて振動を与えそれらの効果について比較を行つて見た。そして又杭の振動時の挙動についての追求もあわせて行い、地盤の性状と杭の挙動時の挙動との間に何らかの関係が存在するのではないかと思われる諸点が認められた。これらの点について今後の詳細な研究に期したいと思う、今回はこれらの現象の結果報告である。
著者関連情報
© 1960 一般社団法人日本建築学会
前の記事 次の記事
feedback
Top