抄録
本稿は,国際教養大学専門職大学院で実施された3期の教育実習の振り返りから,学習者間の関係構築を意識した協働活動を行うために教師がすべき行動について考察したアクションリサーチである。筆者は春実習でグループワーク時のグループ分けに課題を感じ,学習者間の関係構築の度合いが活動の効果を左右するのではないかと考えるようになったため,実習時の筆者の活動の行い方を振り返ったところ,主に環境面と行動面でいくつか課題があったことがわかった。そこで本稿では,筆者の行った環境設定と活動の行い方の観点から検証・分析を行い,課題を明らかにする。そして今後に向けて,改善案を示す。