国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科日本語教育実践領域実習報告論文集
Online ISSN : 2185-3991
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レベル把握に関する考察-コースを通して学習者のレベルを適切に把握するために-
後藤 歩
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2013 年 4 巻 p. 101-130

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抄録
本稿は,筆者が自身の実習を検証し,学習者の日本語レベルを適切に把握できていたかどうかを考察したものである。筆者は,秋実習と冬実習で学習者のレベル把握を適切に行えていなかったため,学習者とのやり取りを通して学習者のレベルを把握すること,学習者のレベルに合った発話ができるようになることを春実習への課題とし,取り組んだ。筆者が学習者のレベル把握を適切に行えていたかを検証するために,ニーズ調査,プレテスト,教師と学習者の発話を,ACTFL/ OPIの評価基準を用いて検証,及び考察を行った。検証,考察を通して,学習者のレベルを適切に把握するためには,学習者の発話を引き出す必要性に気付いた。学習者の発話を引き出すためには,学習者をよく観察すること,学習者のレベルに適した語彙を使用すること,質問の型に気をつけること,学習者に発話機会を均等に与えることなどに留意する必要がある。
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© 2013 国際教養大学専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域

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