抄録
有限要素法を用いた応力解析および振動解析により, 単純形状をもつ2次元山体の自荷重による変形ならびに地震による動的応答を調べた. 重力作用下における山体変形の解析では, 山体基底において垂直方向への変位は拘束し水平方向への変位は許すという条件(谷氷河融解による側方拘束力の解放に相当)を与えた場合に, 山稜近くでせん断応力が最大となる. 地震応答解析では, ドーム状山稜の基底を卓越周期1secの地震動で水平方向に加振した場合, 山稜直下および山腹のやや下部において加速度の最大が出現する. 円錐火山状山体を垂直方向加振した場合山腹中央部で加速度最大となる. 表層にVsの小さい表土層や地形の突出部があると加速度はそこで大きく増幅される.