抄録
近年人為的な原因による森林火災が急増しているロシアカムチャッカ半島のエッソ地域において, シラカバ林における森林火災の発生状況と, 隣接するグイマツ林の火災跡地の観察を行った. シラカバ林では, 有機物層のSmoldcring Combustionによって火災が拡大していく過程が確認された. 若いシラカバはほとんど燃焼せず, 老齢樹のみが枯死していることから, 森林火災は, シラカバ林の更新に重要な役割を果たしているものと考えられる. グイマツ林においては, ほとんどの樹木が炎上, 枯死しており, 火災後6年経っても植物の進人は進んでいない. 火災跡地に, リル·ガリー侵食はほとんど認められないが, 小規模の崩壊が多く認められる.