抄録
目的 社会主義崩壊以後の中東欧諸国への外国直接投資状況を投資額、投資分野、投資国、外国貿易への貢献度などの項目で分析し、国別と地域別にその特色を究明する。外国直接投資は旧社会主義諸国の経済を活性化し、資本とknow-howを導入して、国家財政の赤字を補填し、さらに輸出貿易に大きく貢献してきた。ハンガリーでは外資系企業(FIE)の輸出貢献度は89%、販売貢献度は73%、雇用貢献度は47%である。結論 外国投資で見た中東欧諸国は、EU加盟に近い先発国と未だ停滞したままの後発国に分かれており、先発国といえども、安い労賃と良質の労働力と地の利でFDIを引き付けてきたが、ウクライナなどより安価な労働力地域への西欧諸国企業のさらなる移転も予想される。