日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
会議情報

伊豆諸島利島における農村集落の持続性の変化
西塚 和音
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 97

詳細
抄録
利島における農村集落の持続性がどのような条件下で変化してきたかについて、産業の継続と変化、生活の維持、とくに椿油生産の果たした役割を中心に明らかにすることを目的とする。椿油生産は椿栽培だけでは十分な収入が得られないため、農業や漁業との兼業により生活を成り立たせていた。しかし、椿栽培による椿油生産は大きな成長を保証していないが、安定的な経済の推移には重要であるとわかった。村の持続性は、椿油生産を前提としながらも、多種類の野菜などの導入を試みてきたが、島の持っているマイナス条件から、第1次産業を中心として安定的成長まで発展を遂げることはなかった。その結果、土木事業や新たな民宿業, 漁船を導入しての網漁などの産業へと移行させながら、村の持続性の維持へと変化させている。
著者関連情報
© 2002 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top