日本地理学会発表要旨集
2003年度日本地理学会春季学術大会
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高解像度衛星画像を用いた三宅島2000-2002年の地形変化解析
*石浜 佐栄子関口 辰夫
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p. 000014

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抄録

1.はじめに
2000年6月に始まった三宅島の火山活動は、大規模な山頂噴火、山頂部の陥没、大量の降灰等を経て、今なお火山ガスの放出を続けている。国土地理院では2001年3月に噴火地形図および災害現況図を発表し、噴火後の雄山火口付近の地形や泥流堆積地の分布等を明らかにした。本研究では、その後の三宅島の地形変化について、衛星画像を用いて解析を行った。
2.手法
用いた画像は、2002年3月に取得したQuickbird画像(解像度61cm)である。これを他時期の空中写真やASTER画像(解像度15m)等と比較することにより、雄山火口付近の地形変化および泥流の堆積地域を抽出した。
3.結果
Quickbird画像を判読した結果、雄山火口内では、2001年以降も火口壁の崩落による土砂の堆積によって崖錐が発達しており、水溜まり区域の縮小・移動等の変化も見られた(図1)。また、泥流が発生している地域を抽出した(図2)。泥流に関しては、災害現況図作成当時と比べて大きな変化はないものの、新たに数カ所で発生していることが確認できた。一方、ASTER画像を用いても、大まかな火口縁の地形や泥流の分布域等を確認できることが分かった。近年、航空宇宙技術が発達し、非常に高解像度の衛星画像を入手することが可能になってきている。これらの衛星画像を利用することによって、空中写真と同程度の詳細な地形判読が可能であることが明らかになった。

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© 2003 公益社団法人 日本地理学会
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