日本地理学会発表要旨集
2004年度日本地理学会秋季学術大会
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流域地形発達シミュレーションのスキーム
*野上 道男
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p. 54

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抄録
この研究の目的は、海面変化・地殻運動、気候変化など変化する外部条件のもとで、地形がどのように発達するかをシミュレートすることである. 地形発達モデルの数学方程式は以下のようである.
Q = d(∂u/∂x)   -------------- (1)
Q=a exp(rx)(∂u/∂x)  -------------- (2)
ここで、点xにおける高度をuとし、Qは土砂流量、dは気候と岩石の浸食に対する抵抗的硬さによって決まる拡散係数、rは河川縦断形の凹形度で河床土砂の径の下流への減少に対応しているパラメータであり、aは比例定数である.
気候変化と海面変化は酸素同位体5eステージ以降の期間と同じように将来の10万年間について繰り返されると仮定した.過去に断続的にしかし等間隔に起こってきた地殻変動は将来も継続するであろう.火山灰の降下は断続的に起こる.これによって段丘面や安定化した斜面の時代を示すことができる.
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© 2004 公益社団法人 日本地理学会
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