日本地理学会発表要旨集
2011年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 202
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河川水質に積雪・融雪水が及ぼす影響-新潟県魚野川流域を事例に-
*森本 洋一小寺 浩二
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抄録

 冬期間に降雪を伴う本州の山間部や北日本、日本海側地域では地面に降り積る積雪や春先から溶け出す融雪水が河川水質の組成や形成する特徴的な要素になっている。特に北日本や日本海側地域は降雪量が多いところでは3mを超え、河川の水文環境は降雪・積雪水によるところが大きい。日本海側を流下する魚野川流域は新潟県の中越地方を流れ、冬季の降雪量が多い地域として有名である。春先から初夏にかけて流量の年間最大値を示し、河川水に対する融雪水の割合も大きくなる。また、降雪の絶対量は多いが、冬季の平均気温は平均で0℃前後であり融雪は積雪期にも融雪は多岐にわたる。本稿では積雪水と融雪水の河川水質に対する影響について、既存のデータと水質の定点観測と、質分析結果やGISを用いて解析し、溶存成分の経時変化や季節変化を総合的に考察した。

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© 2011 公益社団法人 日本地理学会
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