日本地理学会発表要旨集
2011年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: S1305
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「天草御所浦ジオパーク」の充実と「天草ジオパーク」への取り組み
*長谷 義隆鵜飼 宏明廣瀬 浩司崎田 博之岩本 薫
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抄録

天草御所浦ジオパーク申請時、これまで10年以上、拠点である御所浦白亜紀資料館は重要な地層の露頭や化石産地には説明板を整え、化石採集・観察体験などや地域教育に関わっていた。また、御所浦アイランドツーリズム推進協議会が主導する、小学生、中学生の民泊を含む島での生活体験の中に化石採集プログラムなどを取り入れて協力していた。天草御所浦ジオパークは平成21年10月に日本ジオパークに認定された。当初、御所浦のみならず、天草全域にジオパークの要素は豊富にあると認識していたので、天草全域をジオパークとして取り組むつもりであったが、全地域へのジオパークの理解・認識に、まだまだ時間が掛かると思っていたことから、活動内容がジオパークの理念に沿っていて、実績のある「天草御所浦」を申請した。天草御所浦ジオパークの充実を計りながら、当初の希望に基づく天草全域がジオパークに認定されることに向けて準備を進めている。具体的には天草市、上天草市および苓北町の2市1町が「天草ジオパーク構想推進協議会」を立ち上げ、まず、各地域いるボランテイアガイドさんを対象にして、ジオパークの意味や理念について、現地見学も含めて普及活動を行った。また、ジオサイトを巡るモニターツアーを始めたところである。さらに、本年4月から月1回ずつ、天草市と熊本市で一般市民を対象にして、ジオパークの視点で天草を知る「ジオ天草学」講座を開設し、8月でそれぞれ5回目が終わったところである。

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