抄録
ゾド、冬の極端な状態はモンゴルにおける最悪の自然災害である。ゾドは家畜の大量死をもたらし、遊牧の生活や食糧供給を混乱させ、遊牧民を都市へと追いやる。これらの出来事は、気候的、社会的、経済的、政治的要因を含み、相互に関連するいくつかの遊牧の動態を反映している。2010年の厳しいゾドにみられるように、今日、人為的、自然的な影響の組み合わせにより、この国のゾドに対する暴露が大きくなっている。本発表では、ゾド発生における遊牧民と政府の政策の役割を検討し、ゾドへの暴露を生み出し緩和する要因を評価したうえで、地域的な視点を積み重ね、ゾド論議における研究の役割を評価するまでに展開する。