日本地理学会発表要旨集
2012年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: P009
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発表要旨
マルチエージェントシミュレーションによる社会的条件を考慮した 郊外の土地利用変化の分析と予測
*寺谷 諒
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抄録
近年、都市化や農村の過疎化に伴う多くの土地利用に関する問題が生じている。都市部では、市街地が無計画に拡大するスプロール現象やそれに伴う、中心部の衰退、郊外の緑地の減少、また農村部では、農地や里山の放棄問題がある。特に郊外においては、市街地が開発によって無秩序に拡大するスプロール現象が問題となっており、このスプロール現象によって、郊外の農地が多く消失している。 これらの問題に対応するためには、過去の土地利用の変化を分析し、将来の土地利用を予測したうえで、適切な土地利用計画・都市計画を行うことが必要となってくる。 しかし、既存研究においては、社会的条件を包括的かつ詳細にとらえ、変数を適切に選択した高精度なモデルを構築した研究は少ない。特に、農地の変化を対象とした研究では、精度が低く、60%台や50%以下のものがみられる。 そこで、本研究では、土地利用の変化と社会的要因の関連に関して分析を行い、さらに実世界の土地利用変化を高精度に再現・予測ができるモデルの構築を行う。そして、いくつかのシナリオを設定したうえで、将来の土地利用変化を予測し、今後とるべき土地利用政策や都市計画に関して、考察することが研究目的である。なお、郊外に多く存在し、年を経るごとに減少が進む農地の変化に焦点を絞り、減少のメカニズムの分析と将来の予測を行うものとする。
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© 2012 公益社団法人 日本地理学会
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